立会演説

直前まではやっさんと遊んでて緊張は感じなかったのに、小講堂に入った瞬間から体温が上がり、顔が赤くなった。でも入ってすぐにあの人を見たので、原因はそっちかもしれないけど。
席についてからは後輩に絡みまくり。先輩後輩の垣根を越えて(とは言ってもいい越え方ではない)喋った。絡む時は独りよがりな会話にならざるを得ないのが残念だけど、それを共通の前提として持ち、さらなるボケを生めるという点では好きだ。しかしそれが相手に伝わっているのかどうか。
最近、自分は「自分・相手・ギャラリー」の中ではギャラリーを重視しすぎてしまう傾向があると実感した。相手が勝手知ったる仲なら問題はないのだけれど(どこからをそう捉えるのかという問題は別として)初対面の相手にその態度はまずかった。気分を悪くして無視する例も少なくなかった。


自分の番が来る。前に出る途中、周りのみんなが応援してくれた。
言葉のボケはほとんど台本になかったのだが、ついついそっちの方向に走ってしまう。

それを止める人間は、いない。

終わった後は、正直言って楽しかった。爆笑を誘ったわけでもなく、むしろずるいボケばかり繰り返していたのに、楽しかった。自分の話を多数の人が聞いてくれる喜び。これは何物にも代えがたい。よく考えると、舞台上ではあんなに好きなあの人の顔を探すのを忘れていた。